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ついに昨日便利屋さんに来てもらい、
娘の荷物をすべて向こうに運んだ。

ついでに残る私の家の家具も動かしてもらい
ここは私一人の空間になった。

こまごましたものはまだこれから徐々に変えていかなければならないが
とにかく、一区切りだ。

実は娘のパソコンはこのままこの家に置いておく事にした。
私がそう提案した。

そうしたら娘は「いいよ、そのほうが私もこっちへ帰りやすくなるし」と言う。

洗濯機を買うのを止めたのも、
娘は「そのほうがお母さんのところへ帰りやすいから」と言った。

娘の中には私が今回の別居を喜んでいると思っているふしがある。

喜んでなどいない。

でも悲しんでもない。

ただ淡々と「こうなる時が来たからこうした」と言う感じだ。

娘が向こうで一人で暮らし始めたらと言って、
毎日泣き暮らしていたわけでもないし、
また嬉々として彼氏を家に引っ張り込んだりもしていない。

いつもと変わらない生活を続けている。

ただパソコンをこちらに置いておいてと頼んだのは...

やはり「未練」だろうか。

娘の一番大切な、
娘の「本体」とも言えるパソコンを
この家に残してほしいと願ったのは
やはり心のどこかで娘と繋がっていたいと言う
母としての一縷の執着だろう。

まぁもっともパソコンだけではなく
娘の宝物の電子ピアノも
最初からここに置いていくと決めていたのだけれど。
(これは大きすぎて向こうには入れられないから)

これでいよいよ本当に「シングル」=「独り暮らし」になった。

娘の拠点はもうここでなく、
向こうは娘の「仮住まい」ではなく
向こうが娘の「拠点」となった。

向こうは前にも書いた様に店舗の上なので
娘は勉強している料理を作る時は
店舗の広いキッチンで思い切り料理が作れる。

その意味もあっての今回の別居なのだ。

娘は現在料理学校の通信制で
お菓子作りのコースで学んでいる。

来年は製パンのコースを履修し、
卒業後は今の店舗の一部を改装しカフェでもやろうと思っている。

とにかく。

娘と私の「それぞれの」人生がスタートした。

まだまだかなりガッチリとは絡み合ってはいるが、
今までのように「全て」が絡んでいるのではなく
「一部」のみ(仕事)絡んでいるに過ぎなくなった。

これからは一番気心の知れた
年の離れた「女ともだち」のような感覚で
それぞれの人生を充実させていければいいと思う。













2008.05.17 Sat l シングル準備期間中 l COM(2) l top ▲

娘が独立してから、
日常の雑貨もいろいろ処分したり
買いなおしたりしているのだが、
お風呂の掃除用具も一新した。

今までは100円ショップで買ったりしていたのだが
この度奮発して800円するものを買った。

今朝お風呂の掃除をして
それを初めて使って驚いた。

すごく具合がいい。

使いやすい。

ブラシの硬さなどちょうどいい。

やっぱり値段だけのことはある。








2008.05.14 Wed l シングル準備期間中 l COM(2) l top ▲

Tea


更年期には精神が不安定になると言う。

私もそろそろ更年期にさしかかる年代だが、
それとは関係なく昔から精神不安に陥ることがたまにある。

パニック障害と言うのだろうか。

一度など、過呼吸で救急車のお世話になったこともある。

その「不安感」はたいていの場合朝やって来る。

朝突然、とてつもない不安感に襲われ目が覚める。

精神が安定せず、目も何だか視点が定まらない感じがする。

最近では「ああ、また来たな」と、
そんな状況下でも比較的冷静に考えられる。

昔は文字通りパニックになっていたが、
最近ではどうやら少し慣れたようだ。

心配事や憂鬱が重なったりするとこうなる。

で、今朝またなった。

勿論今回の娘との別居のゴタゴタもそうだが、
昨日ちょっとした事があり、
それが尾を引いているのは明確だ。

昨日私の行きつけのショップで小さなコーヒーテーブルを買った。

私の好きなミッドセンチュリーなテイストで
雑誌受けもついてて気に入った。

ただ我が家のソファに対して、若干高さが高いように思った。

店主にそう言うと、「高かったら足を切ってあげるから持っておいで」と言うので
ならばと安心して買って帰った。

リビングに設置したら案の定少し高すぎる。

すぐにショップに電話すると、その店主は
「それぐらい自分でやったら?」と言った。

「は?」と思わず聞き返したら
「お店やってるんでしょ?それぐらいやってくれる人誰かいるでしょ」
と言う。

「でもやってくれるって言いましたよね」と言い返したら
「それはまぁ。やってあげないこともないけど」と面倒くさそうに言った。

思わず怒鳴りたくなったが、気に入っているショップなので
「まぁ出来なければ持って行きます」と言って電話を切った。

切ってから気分が悪くなった。

私はその店をかなり古くから利用し、
相当買い物もしている、店主も良くその事は知っている。

なのにあの言い草は何?

これが田舎の「大名商売」と言うやつか。

ライバル店がないので、どんな偉そうな商売をしても
客は来る。

腹が立って、知り合いの顔を数人思い浮かべたが、
仮にも皆それぞれ建築や内装のプロばかりで
プロにこんな言わば「雑用」など頼める訳もない。

あの店主は簡単そうに言ったが
私の知り合いに「日曜大工が趣味」みたいな
気楽な友人など一人もいない。

仕方なく、数人の心当たりに
「仕事」としてこの「家具のリフォーム」を頼むことにして、
「発注」することにした。


と、同時にあれだけ買い物をしているのにあんな風に扱われた自分と
また気楽にそんな事を頼める友人もいない自分に、
またこんな時こその彼氏の存在なのに、
それを遠慮しなければならない頼りにならない男と、
そんな男しか周りにいない自分に失望した。

実際に頼めば彼はやってくれるのかも知れないけれど
頼むのが嫌なのだ。

夫婦でもないのに、個人的なそんな雑用を頼むなんて
私には出来ない。

発注を出した知り合いからも
どういうわけか何の返事もなく、
そのまま夜になった。

今度は県外に住む次男から電話で
近日に息子のところへ行かなければならなくなった。

行くのはいいのだが問題はその日取りで、
その日は彼氏に今度は本当の「仕事」を依頼している日なのだ。

息子に「いいよ」と返事をしてからハッと気づいた。

滅多に頼みごとをしない次男のことなので
これはきいてやりたい。

でも彼氏に「お願い」しておいて
自分からキャンセルなんてとてもしずらい。

どうしよう...と思いながら寝たら
今朝パニック状態になった。



私は人には関心が薄い。

興味もないし、はっきり言って人間嫌いだ。

だがだからこそなのか、この人は、と思う相手には
かなり執着するのかも知れない。

だから失うのが怖くて
必要以上に神経を使うのだろう。

無論、だからと言って彼らが私の元を去るときは
とてつもなく苦しむけれど、何とか一人で乗り越える覚悟はある。

長男が家を出たときも、次男が出た時も
寂しくて辛かったけどどうにか乗り越えてきた。

今回の娘との別居も
こうしてプログなどにうだうだと事の次第を書き綴ったりしているけれど
どうにか乗り越えようと踏ん張っている。

でも今朝は...思わず娘に電話をして
「やっぱり帰っておいでよ」と言おうかと思った。

別に住んでからもほぼ毎日昼間も一緒に過ごし
夜も仕事で一緒にいる。

娘は前以上に私を心配しているのが良くわかる。

あちこちに持病を抱え、
体だけじゃなく、心も、
(見かけは気丈そうだが)かなり弱虫なのを知っているからだ。

あんな優しい娘を、結果的に追い出すような形になっていることは
私にはどうしても罪悪感を拭えない。

互いが自立して前向きに生きる決断をしたがゆえの「娘の独立」なのに、
私には「追い出した」と言う感覚がどうしても拭えない...。




で、結局どうしたかと言うと
私は娘に電話もせず、こうしてブログを更新している。

お得意のネットショッピングで
分別ゴミのストッカーなども注文したりして。

私はもうパニクってはいない。

いつもの平常心に戻った。

私を平常に戻してくれたのは、一杯の熱い日本茶だった。

不安な気持ちのまま、何となくお茶を淹れ飲んだ。

暖かい液体が胃の中に入っていく。

その瞬間、私はホッとして徐々に落ち着いていった。


まさにお茶の効果だろう。

今回のパニックで、ひとつ知恵がついた。


今後ももしパニックになったら、
とりあえずまず熱いお茶を飲んでみることにしよう。













2008.05.13 Tue l シングル準備期間中 l COM(2) l top ▲

昨日は娘と別居して初めての休日だった。

娘は「昼ごろには帰るから」と言っていた。

娘のパソコンはこっちに置いたままだし、
娘の好きなCS放送もこちらでしか見れないので
昨日はこっちでのんびり好きなことをして過ごそうと思っていたようだ。

私は土曜日の夜から彼氏と外泊していた。

娘のいないこの家には、
本当は彼氏を泊められない理由はもうないのだけれど
何か少し抵抗がありいつものようにホテルに泊まった。

翌日は彼氏も休日だったので
いつものようにランチを食べに行き
少しブラブラとショッピングをしてから帰ることになった。

彼は午後からも珍しく暇だったようで
「お前の家に行こうかな」と言う。

今までも暇な休日、彼が遊びに来ることはあったが、
はっきり言って娘はあまり歓迎してはいなかった。

顔見知りだし、彼氏は何かと娘にも良くしてくれるし
娘も顔だけはにこにこして「いらっしゃい」と言うのだが
内心で良くは思っていないのは私にはわかっていた。

人嫌いの上、内向的な性格で、
プライベートな空間に他人が入って来られる事への抵抗感と
また、娘は彼氏の「自由人」ぶりを良く知っているので
母である私への彼氏の態度にもかなり不満があるらしく
「お母さんも苦労するわね」と常々言っていた。

そして、昨日。

私は「家へ来たい」と言った彼氏に
どうしようかなと思った。

数日振りに家に帰って寛ごうと思っている娘と
鉢合わせと言うことになる。

迷った末、私は「いいわよ」と彼に返事した。

私たちが帰宅した時、娘はすでに帰っていて
お昼ごはんを食べていた。

一緒に帰宅した私たちを見て、
明らかに娘は不機嫌になったけれど
私はあえて無視した。

この「儀式」は「親離れ、子離れ」の儀式なのだ。

私が彼氏より娘を優先していたら
元も子もないだろう。

以前なら娘と私の家に「邪魔者」である母親の男が来ているという図式だったのが、
今回は母親が男と一緒にいる家に出戻ってきた「邪魔者」の娘と言う図式になったと、
娘は感じたはずだった(本当は誰もそんな風には思っていないのだが
娘のことだからきっとそう感じたはずだった)

でもその空気すら私はあえて無視した。

大人になって、娘よ。

私も大人になるから────。


娘は洗濯などさっさと用事を済ませると
楽しみにしていたパソコンもCSも見ずに
そそくさと帰って行った。

自分の居場所はもうここではなく、
一人で暮らすあの家だと感じて欲しい。

この家にいるより、
一人住まいのあの家のほうが
居心地がいいと感じて欲しい。

でなければ今回のこの「分離の儀式」は
失敗に終わってしまう...。


夜になり、彼氏を家に帰した後、
私は娘に電話した。

「ご飯でも食べに行こうか」

娘は私が彼氏と一緒だと思ったらしく
「今食べたばかりだから...」と渋ったが
「二人で食べに行こう」と私が言うと
「うん、行く」と言った。

娘の家で娘の車に乗り換えて
少し遠くのファミレスに行った。

いつも良く行くファミレスなのだが、
昨夜はいつもと感じが違う。

誘い合わせて一緒に食事しに来た
別々にすむ母と娘、なのだ。

今までのように一緒に住んでいて
帰る家も一緒の二人ではない。

「こういうことの楽しみも増えたね」と私は言い、
娘も「本当ね」と笑った。

自立した大人と大人の親しい関係は
依存し合い馴れ合って暮らしていた関係より
ずっとお洒落で心地いいのよ。

そう気づいて欲しいから
私は娘を誘い出した。

私は娘に提案した。

「私が誘ったのに何だけど半分出してくれない?」
「いいけど、何で?」
「今日は『母の日』だから」

あっと気づいたように娘は「いいよ」と言った。

同居していたら取り立ててこういう節目の行事も
気にせずに過ごしてしまうが
別に暮らしていれば「大人の礼節」の感覚も取り戻せる。

離れて暮らす息子夫婦からは
きちんと昼間「母の日」の感謝の電話があったし
私も離れて暮らす母にきちんとお花を贈った。

こう言う事は大切な「大人のマナー」だ。

べったり同居していたらつい気がつかず過ごしてしまう。

娘に半分出してもらって、
ささやかながら娘に「母の日」を祝ってもらい
それぞれの家に帰宅して、私は一人の家のリビングに
ゆったりと腰を下ろした。

しみじみ一人になったこの家を見回して
「寂寥感と解放感と充実感」の入り混じった
複雑な心境をかみ締めた。



やがてこの感覚が「当たり前」と言う感覚に
取って代わられる日が来ることを
経験だけは積んでいる「大人」な私は知っている。





















2008.05.12 Mon l シングル準備期間中 l COM(0) l top ▲

昨日は一日、かなり暗い気分で過ごした。

娘がいなくて寂しいと言うより
娘は一人になってせいせいしているんだろう、とか
今まで散々私の犠牲になってきたので
私の事などさっさと忘れて
生きいきと自分の人生を生きていくのだろう、とか
(それが私の望みなのに)
今まで私の犠牲になっていたことをひどく恨むだろう、とか
そんな事が悲しかった。

彼からも「電話する」と言ってたくせに
電話もなかった(まぁいつもの事なのだが)

世界中で自分が一人ぽっちになったような気がした。

近所のホームセンターに行って
暗い気分を払拭したくて真っ赤なスリッパを買ってみた。

お昼ごはんも、家で一人で食べるのがどうにも億劫で
滅多には行かない知り合いがやっている食堂で
知り合いとお喋りしながら焼きそばを食べた。

お喋りしている間は、
暗い気分が確かに紛れた。

人が外で立ち話をしていたり、
常連になってひとつの店に通うと言う気持ちが
初めてわかったような気がした。

私は今までずっと娘がそばにいたので、
他の人などまったく必要ではなかった。
(男は別だが女友達のこと)

本心は相手のことなど何とも思っていないくせに
さも親しそうな顔をして立ち話しをしている主婦などを見ては
ぞっとしたものだ。

娘となら何でも分かり合える。

こちらの気持ちも娘の気持ちも芯からわかり合えるし、
心から相手のことを考えている。

最近では私がカレーが食べたいなどと思うと、
娘が「お母さん、何だかカレーが食べたいと思わない?」などと言って
よく驚いたものだった。

それほどにわかりあえていた。


なのに...私たちはあえて別居することにした。


仲が良すぎるからこそ、互いが互い以外の人間に興味もなく、
ぬるま湯どころか、一心同体状態すぎて
相手が別の体をもっているほうが不思議なほどの感覚さえ
抱いていた。


これはマズイ、「普通」ではないと思いつつ、
別々の人生を生きることを、
それぞれが「別人格」であることから
目をそらし続けていた。


でもこれではいけないと、ついに互いが決心したから決めた別居なのだ。

ここでくじける訳にいかない。


夜、店で顔を合わせた娘は、
私の危惧をよそにまったくいつも通りで
私のためにご馳走を作ってくれていた。

「あんたに今まで散々苦労をかけたからもう嫌われたかと思ってた」と言うと、
「そんな訳ないじゃない」と呆れられた。


良かった。

嫌われたのではないなら、
このまま別居生活を何とか続けられる。

昨夜も私は自宅で一人で寝た。

でも今朝は寂しくない。

今日は娘が荷物を取りに帰って来るらしい。


頑張ってこのまま何とか上手く、互いが自立していければいいと思う。










2008.05.09 Fri l シングル準備期間中 l COM(0) l top ▲